キミ、なっちゅをもらえるかね
2008
とある英国の伝統的なアイテムの商標登録をめぐって軽い小競り合いが続いている。
敵はその名称で商標を取って他の業者を駆逐したい。けれども僕らだって英国のものを扱い続けてきた自負心があるし、なにより愛する英国の伝統的なアイテムの名前をこんな醜い連中に取られるのは我慢がならない。
というわけで先日話し合って、社をあげて(小さい会社だけど)完膚なきまでに潰そうということになった。既に同業他社による包囲網は着々と密度を高め、また英国文化を愛し日本に紹介し続けているNPOなどにもこの件を知らせてある。
商標を巡る争いは一度の拒絶通知ののち審議官へのレポート提出合戦みたいになってるので今のところ平和。しかも既に拒絶されているのだから、どちらかと言えば状況はこちらに有利な感じ。でも、とことんやると決めた以上は相手が起こしたアクションは逐一潰していくことが肝心で、そのためには問題の本質を見極め、適切なデータを背景に相手の主張をひとつひとつ論破していくことが大事なのだ。もちろん弁理士さんと一緒に。
相手の主張は曖昧でところどころ破綻していてひどいものだとこちらへの中傷まで書いてある。正直「本当にやる気あんのかな。もう諦めてるけど一応やってみてるのかな」とか「え?なんで審議官の拒絶理由を一切反論せずこちらの悪口書いてるの?バカなの?」と思ったりもする。
この国の商標登録は基本的に早い者勝ちだ。
申請した商標がある程度の条件をクリアしていれば、あとは反対意見などがない限りすんなりと通ってしまうそう。そしてそのある程度の条件ってのがまたなんとでも解釈できる条文で構成されており、結局は「明らかにやばい問題がなくて、誰も文句言わなければOK」みたいに思える。商標は権利を守るものだから必要なんだけど、不当に利益を独占しようとする薄汚い思惑も保護してしまうから困る。結局、用いる人のモラルにかかっているわけだけれど、もうそんなものに期待していい時代じゃないわけですね。
昔は社会に出たら立派な人しかいないと思っていたけれど、実際は全然そんなではなかった。見た目がおっさんだろうがじいさんだろうがあんちゃんだろうが、中味はちょっと経験豊かな高校生みたいなもんで、世の中の大半はそうした連中がキャアキャアやってるだけにすぎない。僕もそうした連中の一部で、その証拠に世の中を自立的に動かしているような連中は僕の視界には入ってこない。
今はデザイナーだけど、こういう小難しいやり取り(本当は見た目だけで内容はたいしたことがない)を大真面目にするのは好きだ。とはいえ、デザイナーだって法律闘争と同じくらいきちんとデザインを「展開」させる職業だから、法律家に劣るとは思わない。収入は遠く及ばないけど、本当に真摯に仕事に臨むならばどの職業でもやっていることは大して変わらないのだ。もちろん、イラストレーターだってそうだ。
つまり、イラストレーターは「裁判に勝てる絵」を描くべきだ。
goodbrush
敵はその名称で商標を取って他の業者を駆逐したい。けれども僕らだって英国のものを扱い続けてきた自負心があるし、なにより愛する英国の伝統的なアイテムの名前をこんな醜い連中に取られるのは我慢がならない。
というわけで先日話し合って、社をあげて(小さい会社だけど)完膚なきまでに潰そうということになった。既に同業他社による包囲網は着々と密度を高め、また英国文化を愛し日本に紹介し続けているNPOなどにもこの件を知らせてある。
商標を巡る争いは一度の拒絶通知ののち審議官へのレポート提出合戦みたいになってるので今のところ平和。しかも既に拒絶されているのだから、どちらかと言えば状況はこちらに有利な感じ。でも、とことんやると決めた以上は相手が起こしたアクションは逐一潰していくことが肝心で、そのためには問題の本質を見極め、適切なデータを背景に相手の主張をひとつひとつ論破していくことが大事なのだ。もちろん弁理士さんと一緒に。
相手の主張は曖昧でところどころ破綻していてひどいものだとこちらへの中傷まで書いてある。正直「本当にやる気あんのかな。もう諦めてるけど一応やってみてるのかな」とか「え?なんで審議官の拒絶理由を一切反論せずこちらの悪口書いてるの?バカなの?」と思ったりもする。
この国の商標登録は基本的に早い者勝ちだ。
申請した商標がある程度の条件をクリアしていれば、あとは反対意見などがない限りすんなりと通ってしまうそう。そしてそのある程度の条件ってのがまたなんとでも解釈できる条文で構成されており、結局は「明らかにやばい問題がなくて、誰も文句言わなければOK」みたいに思える。商標は権利を守るものだから必要なんだけど、不当に利益を独占しようとする薄汚い思惑も保護してしまうから困る。結局、用いる人のモラルにかかっているわけだけれど、もうそんなものに期待していい時代じゃないわけですね。
昔は社会に出たら立派な人しかいないと思っていたけれど、実際は全然そんなではなかった。見た目がおっさんだろうがじいさんだろうがあんちゃんだろうが、中味はちょっと経験豊かな高校生みたいなもんで、世の中の大半はそうした連中がキャアキャアやってるだけにすぎない。僕もそうした連中の一部で、その証拠に世の中を自立的に動かしているような連中は僕の視界には入ってこない。
今はデザイナーだけど、こういう小難しいやり取り(本当は見た目だけで内容はたいしたことがない)を大真面目にするのは好きだ。とはいえ、デザイナーだって法律闘争と同じくらいきちんとデザインを「展開」させる職業だから、法律家に劣るとは思わない。収入は遠く及ばないけど、本当に真摯に仕事に臨むならばどの職業でもやっていることは大して変わらないのだ。もちろん、イラストレーターだってそうだ。
つまり、イラストレーターは「裁判に勝てる絵」を描くべきだ。
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