かみさまは みていまス

ようがんばりなすったおかげで、良いことが次々に。

すてきな事件を２つも目撃した！

もーホクホクだよーさいこうだよー！
もっとみんなファニーなアクシデントにみまわれればいいんだ。

「ヒーホーまきおこれ！怪我しない程度にネ！」

とかおもって街をあるいとったら

すげえ巨漢にふっとばされた。

アタシをふっとばすなんて、そうとうだ。

こいつ、つよい！？

とかおもったケド、よう考えてみると世の中にアタシよりでかいやつとか強いやつだとかはそれこそ星の数ほどいるのでありその星の数ほどいるアタシよりでかくて強いやつがアタシと同じように偶然アイホンに夢中になっておってちょうど同じ時間同じ場所同じルートで接触事故を起こしたとしても別にそんなたいしたことじゃないことに気づいた。

巨漢はアタシをふっとばしたあとハッと我にかえり大根みたいな太い腕でアタシを救い起こしたのだけども、アタシはそのときおもしろい事故に巻き込まれてひと前でアイホンが吹き飛ぶほどの転倒とゆう恥をみぢめに晒したはじらいと、知性を微塵も感じさせないほどにマッチョネスティクスに発育し不自然にたくましい胸筋をポロシャツのボタンを全部外してまで世間に公表せんとするこの巨漢の大変よろこばしい若々しい野望と、人の良さそうなかわいらしいまだあどけなさの残った顔つきが構成する心からの心配と動揺、そしてその奥にかすかに光る男としての誇らしさの愚かしい輝きなどに酔いしれておった。

今日は暖かい夜だった。
素晴らしい夜だった。

みなさん、今つらくてもがんばりましょう。
かみさまは、みていらっしゃいまス。
かならず、むくわれる。

お風呂はいろうとしたら後頭部から血がでてることにきづいた。
神は死んだ。

＋アリコ＋