キミ、なっちゅをもらえるかね
2010
ただいま。
家族が、ともだちが、今までにいた場所が。
いつでもあたたこう 迎えてくださりまス。
顔がみえた瞬間は、ホッとするし、うれしい。
ただいま。(おかえり)
もっと元気にしあわせに、何度でも、いいなさい!
+++
ところで、「人肌のぬくもり」ってよい温度なのでしょか。
食通のひとがよくいうとる。
ろさん人「ひと肌くらいに温めて」
主人「かしこまりました」
そういってわきの下やまたの下に高級食材をはさみ込む料理人は有史以来一度もいなかったのか。それともあんがい常識すぎる暗黙のナニで、今ではだれも語るものがいないのだろうか。
ひと肌にもいろいろあるはずだ。
もし、ひと肌の温度についてそれほどまでの歴史があるとすれば、以下のようなコトバが赤坂あたりでは日常的にささやかれているにちがいない。
「女中のゑなりさんのわき肌くらいが」
「いやいや3丁目のヤスエさんのひざの裏あたりが」
「越田さんの贅沢はら肉包みで戻したきくらげには人生の機微が含まれる」
食通たちはまだ見ぬ人肌師を求め、全国をめぐるだろう。素晴らしい人はだ温を提供する幻の人肌師が超高給で雇用され、超高級料亭では美しい妙齢の人肌師が政治家たちの前でそっと着物をはだけ、こだわりの食材を人はだの温度にあたためる。そして少女の恥らいのようにそっと差し出される一口大の食材。
「これが……さえ子……」(絶句)
そのやさしく、懐かしいぬくもり。
上品にして優雅なエロチシズムが芳香となってたちのぼる、幻の逸品。口にしたものの中には、あまりの感動に泣きだすものもあったという。
そんな世界が、きっと。
しかし、世界とは格差によって形成されているのだ。
そんな感動の一方、
「俺はJK温なら何でも最高」
「ょぅじょ!ょぅじょ!」
新宿あたりの大衆居酒屋で人肌温のなんたるかをしらぬ貧乏人たちがレンジでチンされた汚染食材を大して味わいもせず次々に口に放り込み続けるだろう。
そうか、アタシが貧乏だからしらないんだ。
耳に入ってこないんだ。
かねの亡者に、おれはなる。
+アリコ+
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