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キミ、なっちゅをもらえるかね

2024

0426
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2010

0630

自然にはだれも かなわないぜ

むかしね、三浦海岸の断崖絶壁みたいなところのすきまで遊んでいたら波にさらわれて海の底のほうにひきずりこまれたのや。そんで、アタシは必死になって泳いで、なんとか死なずにすんだ。

本当はたいしたことなかったのかもしれないけど、アタシの中では命をひらった記憶の一つであり、大自然のパワーに絶対さかろうてはあかんとゆう経験でもある。

海こわい。


すばらしい、ふんばり。

久しぶりにラッシュタイムのおトイレに入ったところ、うんこをしたい輩が列をなすなか、今まさに危機的状況にあるサラリーマンさんの極限の表情をみてしもうた。

アタシは長年生きていらっしゃいますため、うんこがもはやおさえきれぬ勢いに達した場合、マッスルとプライドによって抑えるのは間違いだとゆうことをよう知っとう。

そんなときは、どこかにすわってしまうのがええのや。
そうするとフタをされて、便Eはほどなく去るのや。

しかし、行列のなか座り込むわけにもいかない野口芳治(仮)はみけんにしわを寄せてふんばっておった。アタシはその表情を見ながら、人間の業とゆうものについてかんがえた。

残りの人数とあの顔色からして、野口はきっとうんこをもらすだらう。しかし、それは恥じることではないのだ。野口はこのあとうんこをもらし、最悪のばあい人知れぬコミュニティにおいてうんこ野郎のレッテルを貼られるかもしれない。

野口は眉毛を精密に整えるような神経質な男なのであるから、彼にとって人前でうんこをもらすことはこれ即ち現世でのプライド的な死を意味するであろう。

しかし、それは若さ故のあやまちである。
うんこをもらすことに若さは関係ないのだけど、うんこをもらしたことで傷つくプライドなどないと、野口は10年後生きておれば知るに違いないのだ。

生きるということは恥を上塗りし続けることでもあるとおもう。だから、すすんで恥をかくとよい。年下は年上を敬うべきだとおもうけど、年上は年下をかろんじてはならない。精神的に対等で、すなおなのが、うつくしい。

だから野口はうんこを漏らす前に列にならんどう年上の人たちに「たすけてください!うんこがもれそうなんです!もし僕がここでうんこをもらしたら、僕のプライドが死んでしまう!」と叫ぶべきだった。

同じくうんこに耐えかねる年上たちは野口にやさしいまなざしを向けてこういうだろう。

「坊主、うんこをもらしたって、人間は死にゃあしない」

なにげない駅のトイレでのありふれた情景。だがのその中にある静かな、だがしかし裂帛の気合と山岳のごとき忍耐、そして問われる括約筋とかの潜在能力。

アタシはその風景のなかに世界をみた。
もし、コンパクトなどこでもドアがあったとしたら、アタシはパンツにいれるね。行き先のことはしらない。

朝から汚いおはなしね。
∬゚ ヮ゚)ヒッヒー!

+++

サッカー日本代表戦はみれなかった。
でもあとでPKで負けてしもうたとしった。

ようがんばった!
PKはしょうがないヨ!あれは運とゆうか、デスティニだ!

胸を張り、おかえりなさい。
最後の2試合、ココロにのこった!

わくわくした!
立派だった!

+ありこ+


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