ヤングこわい

１１月のコミティアまであと残すところ２０日程度になりました。
この間８月のが終わったばかりなのに、３ヶ月なんてあっという間ですね。
というよりもう１０月も終わって１１月になろうとしているわけで、年齢とともに３６５日を突っ走るジェットコースターは加速するばかりです。１日、２日なんてのはそれこそ酒飲んでうたた寝してたら終わっちゃう。ホント、おそろしいですね。

さて、この土日は知り合いの雑貨屋さんを手伝ってきました。店番からウェブページの修正、ついでにＰＯＰ作り直したり年末年始用のＤＭテンプレ作ったり。かわいい＆シンプルが売りの雑貨屋さんなので、そうした雰囲気を崩さずにキャッチーな色使いやレイアウトの中で色々と模索するのがとても楽しかったです。

シンプルなデザインを考えるときはモニタ上でいじってると段々わけが分からなくなってくるので、一旦各要素を実際のサイズに出力してパズルみたいに実際に並べて考えます。拡大も縮小も出来ないけど、少なくともモニタ上で「うーん、もう２ピクセル右かなーいや右下か……」なんていう無間地獄からは抜けられます。まぁ、こんなのはデザイナーならみんなやってることなんでしょうけど、モニタという空間に囚われて無駄な時間を取られてるって人も少なくはないはず。

ハマったら一度距離を取って違う角度から問題に触れてみるってのは誰でも知っていることなのに、いざとなると案外実践するのが難しいもんです。納期とかあるし。

というわけで、会社の業務でもないしお金がもらえるわけでもないのでＤＭについてはＰＣを放棄して全部手作業で（ＰＣも手作業だけど）やってみました。配置する要素を全部紙に手書きしてバラバラに切り、はがきサイズの上にちらし寿司みたくバラバラーっとちらす。で、それを指で配置していくわけです。

俺は最初オーソドックスに定番のレイアウトを作って、そこからちょっとずつ崩していくというやり方で始めた。でも若い女性スタッフ達は順序とかセオリーとかお構いなしでスピード感抜群。ただただ感性にまかせてやりたい放題なのだ。手数も異常に早くてマシンガンみたいにアイデアを撃ちまくって「あ、なんか今のよかったかも」と言ったときにはもうそのレイアウトはその場に存在しなかったりする。でもって本人も再現できない。

なんだかわからないけど圧倒され、感心した。
俺が腕組みして唸っている間に彼女達は数十のアイデアを出し、瞬時にそれらを忘却して新しい次のアイデアに取り掛かるのだもの。感情的にかなわない気がしてしまう。いいアイデアの出し方にはいろいろあって、もちろん腕組みして考えたり不本意ながらセオリーに従うことだって必要だろう。けれどあの直感モンスターたちみたいにとりあえず１０００枚描いていいのが２，３枚あったらラッキーじゃね？みたいなスタイルも排除してはいかんなあ、と心から思った。

勢いってのはすげえよ。
若さってのもすげえ。
量産こわい。

図らずも年取った自分と向き合わされた一日でした。
老練とかいぶし銀とかいうけれど、並みのレベルでああいった無差別テロみたいに量産される質量の前で踏みとどまるのは大変だろうね。

goodbrush