キミ、なっちゅをもらえるかね
2010
2010年のコミティアは終わりました。
ハハハ。
でもまだ心は折れてないヨ!
とりあえずらくがき本(コピー本)を100くらい作ってもっていこうと思っておりまス。
むくむくふくらみながら皆さまのお越しをお待ちしております!
「このブタがっ!アンタに会いに来たわけじゃないんだからね!」
とか叫びながら涙目で往復ビビンタして500円玉を投げつけてくださった女性のお客さまにはもれなくお得な既刊セットを差し上げます。(ただしびじょに限る)
まぁなんにいたしましても、明日この時間は東京ビッグサイトに向かっておることでしょう。今日のアタシがんばれ。超がんばれ。
それでは、おやすみなさい。
デミグラスまんがを読みながらいったんねます。
+ありこ+
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2010
ちいさな女の子はでっけえおっぱいを夢みる
今や多様化しそれぞれが立派に定義づけされてしまったおっぱいに対するニーズはアメリカンレベルのバケツよりでかい非常識なユーラシアおっぱいからアフリカの大地のごとき平坦な地平線おっぱいまで広くカバーしており、カラーリングや中心と周辺の割合、高さ、面積、状態、名称、持ち主の年齢や志向、周辺機器にいたるまでがあらゆる角度から整理整頓されその精密にして複雑な組み合わせは無限大数を超えたといわれる。
「2001年宇宙の旅」「未知との遭遇」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などでたびたび描かれてきた未来のエキセントリックな情景は実現しなかった。車はいまだに宙を走ることはできないし、どこでもドアだってもちろん開発されていない。誰もが期待していた美人型アンドロイド(夜も安心)だって現段階では不気味な肌色の袋に入ったクリーチャーがせいぜい、とゆうところだ。
それを派手さのない進歩と責める必要はない。高度に情報化された先進国社会の中では既に卓越したおっぱい哲学を獲得するものたちが現れ始めている。彼らはそれぞれオリジナルのおっぱい哲学を持ち、そのマニアック極まりないシナプス的構造がこの世界の誰とも重なり合わないことを自覚している。その上で、己の先鋭的なこだわりによって他者を傷つけることを由とせず、既存のよりゆるやかな定義の中にあえて身を置いて表面上穏やかに暮らしている。そのふんわりとしたつつましやかさが間接的におっぱいを守ることにつながると知っているのだ。それは生き方のおっぱい化に他ならない。まさに真の哲学者だけが到達できる境地といえる。
さて、連日尖閣問題で揺れる国内だが、尖閣諸島などという名称は廃止して速やかに「ふんわりおっぱい島」に改名するべきである。そうすれば、各国が死に物狂いで領有権を主張するのも無理のないことと感情的に理解できるし、わが国も一億総火の玉となってふんわりおっぱいがわが国固有の乳であることを国際社会に高らかに宣言し、我々の愛すべきおっぱいを脅かすあらゆる勢力を物言わぬ肉片と化すまで徹底的に叩き潰す必要があると強く自覚できるのである。
……でもそうするとイタリアとかアメリカとかフランスとかも黙ってると思えないのでやっぱだめかもしんない。
おんなのこたちよ、この冬はカシミヤのセーターを着てください。
ハーン!
+ありこ+
2010
こんな国で大丈夫か……
うちにはテレビがない。
むかし酔っぱらって窓から放り出してしもうたのだ。
すぐに我にかえってひらってきたけど、テレビはもう息をしていなかった。そんなことがあってから、アタシの部屋にはテレビがない状態がつづいている。USBのワンセグチューナーはあって、サッカーの国際試合とかはたまにみる。
最近、ネットでは尖閣ビデオをめぐる問題で賑やかになっとう。
テレビはどうなのやろうか。相変わらずお知らせせずにひな壇にいつもの人たちを並べてなるほど系のクイズとかやっとるのやろうか。
アタシは大人になって活字がうそをつくことを知った。
ちいさいころ、1行しか表示されないワープロが出た。アタシは自分のことばを活字にできる衝撃に打ち震えた。それまで活字というのはアタシより長く生き、頭がよく、真剣で、思慮深くて、真摯な、それはそれはえらいひとたちのことばをかたちにしたものだったのだ。だから、それはけして嘘をついたりしないはずだった。
パソコンが普及してプリンターがついて、あたりまえに自分で打ったテキストを印刷するようになってもアタシは活字を信じていた。信じなくなったのはごく最近。
にんげんはうそをつく。
だから、活字もうそをつくのや。
にんげんのやることはすべて、活字もやるのや。
大丈夫だ、問題ない。
+ありこ+
2010
2010
ふねだー!
でっけえふねがやってきた。
それはもうばかでっかい、リッチな、ゴールデンな、タイタニックの7800万倍もある超巨大豪華客船だ。衛生からも見えるゆいます。
実はこのふねはアタシがFXでかせいだ金でこうた豪華客船。たくさんの金持ちを世界中につれてゆく。貧乏人は、のせない主義。すこしばかりツンデレな性質。
そんでもってアタシはオーナーだけど貧乏なので、この豪華客船には乗れない。でも不満があるわけではなく、豪華客船のきらびやかな日々よりも地味でまどろこしい陸上の日々を愛しているのだ。だからこれで良いのやとアタシは考える。オレはそう考えてる。
いっちょうらで、お客さまを出迎える。
「素晴らしい旅行になりましたか?」
「お食事にはご満足いただけましたか?」
「ベッドはふかふかでしたか?」
ぼろぼろのアタシを誰もオーナーとは思わない。だから金持ちたちにはまるで相手にされないのだけれど、アタシはオーナーなので下船するお客さまたちに笑顔で声をかける。たまに小銭をちゃりん、と投げつけられ、アタシはうやうやしくそれを拾い上げ「ありがとうございます。またのご乗船をお待ちしております。」と申し上げる。
船内をくまなく掃除し、ベッドを整え、新しいお客さまをお迎えする。
「よい旅を」
アタシはぼろぼろの服で乗船するお客さまたちをお迎えする。
「ありがとう、行ってくるよ」
これから旅に出る人たちは、やさしい。
このふねはこれから氷の国にむかう。
アタシは氷が きらいだ。
セミたちはお気に入りの水夫の服を着て、そのへんのボートを磨いていた。
+++
45分かかった。
良いところもある。
+ありこ+
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